七瀬君を夢中にさせるには…


「お前、今日いつもと違うな」

と化粧をした私に気付いてくれた模様。


「えへへ、どうかなぁ?」

「別に、俺んち行くんだろ?

早く帰るぞ」

といってそそくさと歩いて行った七瀬君の後を私は小走りで追いかける。


この時月を見た七瀬君が照れ隠しで先に行ったことは月は知る由もない。




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