赤い刻印 - Secret Love -
「これが最後でもいい。上手くいけば開放してあげるから」
「…」
「まだ時間あるからゆっくり探ってよ」
先生、私は間違ってる?
先生との秘密を守る為とはいえNOと言えなかった自分。
香川が掴んでる私と先生の秘密。
それがバレた時の代償があまりにも大きすぎるー…。
***
さっきから何度も化学室の前をウロウロしている。
テスト問題を盗めと言われても、よく考えたらどうやって…?
先生には「もう俺と関わるな」と言われてしまったし。
近づきたくても近づきようがないのだ。
「一沙?何してんの?」
その声に振り返ると、ユニフォーム姿の文幸が笑顔で立っていた。
文幸はサッカー部の副部長をしている。
「…」
「まだ時間あるからゆっくり探ってよ」
先生、私は間違ってる?
先生との秘密を守る為とはいえNOと言えなかった自分。
香川が掴んでる私と先生の秘密。
それがバレた時の代償があまりにも大きすぎるー…。
***
さっきから何度も化学室の前をウロウロしている。
テスト問題を盗めと言われても、よく考えたらどうやって…?
先生には「もう俺と関わるな」と言われてしまったし。
近づきたくても近づきようがないのだ。
「一沙?何してんの?」
その声に振り返ると、ユニフォーム姿の文幸が笑顔で立っていた。
文幸はサッカー部の副部長をしている。