赤い刻印 - Secret Love -
先生はようやく実験器具を机の上に置いて私のほうに体を向けた。
「自分から言った。3月いっぱいで辞めさせてくださいって」
「…!」
先生のその言葉に呆然とする。
「なん…、で?」
「何かしらの処分はあるだろうし。それならいっそ自分でって感じかな」
「キスだけなのに処分されるの?」
「キスだって十分ダメ。俺は教師なんだから」
「そんなのバカ生徒に無理やり迫られました!って言えば良かったのに。どこまでバカ正直なの!?」
私の言葉に先生は少しだけ微笑んだ。
「確かに迫られたけど、その後は俺のほうからしたしな」
「…」
「それに家に生徒を出入りさせるなんて言語道断だろ」
「それは私が勝手に…」
「自分から言った。3月いっぱいで辞めさせてくださいって」
「…!」
先生のその言葉に呆然とする。
「なん…、で?」
「何かしらの処分はあるだろうし。それならいっそ自分でって感じかな」
「キスだけなのに処分されるの?」
「キスだって十分ダメ。俺は教師なんだから」
「そんなのバカ生徒に無理やり迫られました!って言えば良かったのに。どこまでバカ正直なの!?」
私の言葉に先生は少しだけ微笑んだ。
「確かに迫られたけど、その後は俺のほうからしたしな」
「…」
「それに家に生徒を出入りさせるなんて言語道断だろ」
「それは私が勝手に…」