赤い刻印 - Secret Love -
さっきまでは少し動揺していたのに、すっかりと教師の顔に戻ってる。

「矢沢の親御さんときちんと話したことないかも」
「そうだっけ?」
「授業参観でも見かけなかった気がする」
「あー…。だって来てないもん」

あんなキスしといてよく普通に話せるな…。
教師としての業務を遂行しているだけだろうけど。

「そうそう!先に言っとくけど、うちのお母さん分かりやすく夜職!って感じだから覚悟しといて。何歳になってもギャルみたいな格好してるし」
「お母さん幾つなの?」
「37歳」
「へー、若いな」
「お母さんが二十歳の時に私産んでるからね。あと3年で子ども産むなんて想像できないや」
「25歳の俺も想像できない。若いのに大変だっただろうな」
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