赤い刻印 - Secret Love -
「ん?」
「修二さんと一緒にご飯行かない?前から会ってもらいたいと思っていたの」
「…」

修二さんとは、母親が今付き合っている男性の名前だ。
母親より5歳年上で元々はお店のお客さんだったらしい。

「何で私まで?せっかくの休みなんだから2人で楽しんできなよ」

今まで私のことなんて放って会ってたくせに。
急にどういう風の吹き回しだろう?

「お母さん、再婚しようと思うの」
「…!」


母親のその言葉にぴたっと足を止めた。

「再婚?マジで?」
「うん。だから一沙にもちゃんと会って認めてもらいたいなって」
「…」

正直意外だった。
今まで何人もの男性と付き合ってきたけど、どの人ともすぐに破局してまた次を探すという感じだったから。
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