赤い刻印 - Secret Love -

「どうすればいい?」

香川がわざわざ私に写真を見せて脅した理由。
それはきっと何かしらの交換条件があるから。
みんなにバラしたいだけなら最初からやれば良いわけだし。

「どうすれば言わないでいてくれる?」
「んー?そうだなぁ」

香川は少し考え込むような素振りを見せる。
どんな無理難題を付き付けられるのだろう?
私は内心バクバクする心臓を落ち着かせながら香川の言葉を待った。

「じゃあ、私の言いなりになって」
「は!?」

想定外の言葉に私は首を傾げた。

「常に私の言うように動いて。それが条件」
「それってどういうこと?」
「大丈夫。そんな無理なことは言わないから」

そう言って意味ありげに微笑む香川。
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