赤い刻印 - Secret Love -
「何やってるん…」
「見て分かんない?」
あっけらかんとそう言い放つ香川。
その様子からは全く悪びれた様子がない。
「アンタいつもこんなことしてんの?」
「そう。悪い?」
「悪いに決まってるでしょ」
「共犯者だからね」
「は?」
「矢沢さんも共犯者だからね」
「…」
さっきの文幸の言葉が頭を過ぎる。
こういうことなのか。
優等生でいじめられっ子の香川幹子の裏の顔。
万引き常習犯で他人の弱みを握って脅したり…。
先生やクラスメイトからは想像もできないような一面だろう。
でも私は以前から感じてたことがあるんだ。
彼女はいつも悲しい顔をしている、いつも何かに苦しんでる。
「見て分かんない?」
あっけらかんとそう言い放つ香川。
その様子からは全く悪びれた様子がない。
「アンタいつもこんなことしてんの?」
「そう。悪い?」
「悪いに決まってるでしょ」
「共犯者だからね」
「は?」
「矢沢さんも共犯者だからね」
「…」
さっきの文幸の言葉が頭を過ぎる。
こういうことなのか。
優等生でいじめられっ子の香川幹子の裏の顔。
万引き常習犯で他人の弱みを握って脅したり…。
先生やクラスメイトからは想像もできないような一面だろう。
でも私は以前から感じてたことがあるんだ。
彼女はいつも悲しい顔をしている、いつも何かに苦しんでる。