それは無理です
「そんなこと言ったって、繋いだらもっと早く心が離れましたよ~。」

吏苑、正解。

「やっぱり変態だ!叶、堂上に帰ろうっ。天宮潰してでも離婚させるから!」

私の両肩を揺さぶりながら、一生懸命訴えてくる桃。

後ろで堂上の人間はみんなして頷いてる。

天宮の人間は睨み付けてる?

いつ終わるのこの言い合い…。

『あっ。』

「何っ?」

みんなして注目するな。

『お腹痛い。陣痛きたかも。』

てか、痛ーいっ!

踞る私を囲む慌てるヤクザ達。

「か、叶っ?大丈夫?!」桃、大丈夫に見えるか…。

「叶、もう産むのか?」んなわけねぇだろ、ちか。

「姐さんっ!姐さんっ!」もはやウザイだけだ、吏苑。

てか、誰も役にたたない…。

やっぱり私はここで一人で産み、育てる!

とりあえずは。

『いいから、誰か病院連れてけーっ!!』

end
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