君に捧げるワルツ ー御曹司の恋と甘い旋律ー
熱い舌に意識の逃げ場を奪われるように口の中をかき乱される。すぐに息が上がってしまったのに、澪音は私を開放してくれることもなく私を溶かし続ける。
「んっ……ふっ、れお、ん待って……!」
頭の芯が痺れて、体に力が入らなくなってくる。首筋からバスローブの内側に指を滑らされて肌が粟立った。
「やっ……」
力を振り絞るようにして澪音の手を避け、乱れたバスローブの前を合わせる。
「……っ、…澪音がどれだけかぐやさんのことを好きか、弥太郎さんから聞いて知ってます。
最愛の人と大好きなお兄さんのために、婚約破棄できて、良かったですね。
でも私に、かぐやさんの身代わりを求めないで!」
「柚葉、まだそんなことを思ってるのか。
さっきの話聞いてたろ?」
「でも私は3日前に見た澪音とかぐやさんのこと、忘れてません。
弥太郎さんにそのことは話してませんから、その点はご心配なく」
3日前、かぐやさんに部屋を閉め出された後、私はサンルームでひとしきり泣いてそのままうたた寝をしていた。澪音が本当に私を探したなら、その時点で見つけてくれたはずなんだから。
でもあの時、弥太郎さんが私を助けてくれるまで私は一人だった。それはつまり、澪音とかぐやさんはそれだけ長い間二人きりで過ごしていたということ。
あんなに親密な様子の二人が、その後どうなったかなんて考えなくても分かる。
「んっ……ふっ、れお、ん待って……!」
頭の芯が痺れて、体に力が入らなくなってくる。首筋からバスローブの内側に指を滑らされて肌が粟立った。
「やっ……」
力を振り絞るようにして澪音の手を避け、乱れたバスローブの前を合わせる。
「……っ、…澪音がどれだけかぐやさんのことを好きか、弥太郎さんから聞いて知ってます。
最愛の人と大好きなお兄さんのために、婚約破棄できて、良かったですね。
でも私に、かぐやさんの身代わりを求めないで!」
「柚葉、まだそんなことを思ってるのか。
さっきの話聞いてたろ?」
「でも私は3日前に見た澪音とかぐやさんのこと、忘れてません。
弥太郎さんにそのことは話してませんから、その点はご心配なく」
3日前、かぐやさんに部屋を閉め出された後、私はサンルームでひとしきり泣いてそのままうたた寝をしていた。澪音が本当に私を探したなら、その時点で見つけてくれたはずなんだから。
でもあの時、弥太郎さんが私を助けてくれるまで私は一人だった。それはつまり、澪音とかぐやさんはそれだけ長い間二人きりで過ごしていたということ。
あんなに親密な様子の二人が、その後どうなったかなんて考えなくても分かる。