ヤンデレくんとツンデレちゃん
よく考えると、コイツの家に入るのは危ないんじゃないか?


「さーて。梁ちゃんには丸裸になってもらうよ」

「……は?」

「覚悟しててね?」

「な、なに考えて……」


冗談でしょ?


「お帰りなさい」


使用人が、こちらから扉を開ける前に開けてくれた。


玄関だけで何畳あるの。

天井高ッ……!!


愛から荷物を受け取るのは、玉城さんではない。


この家には何人もの使用人がいそうだ。

だってこんなに広いから、一人だと掃除してるだけで日が暮れそう。


「さっき連絡したとおり、よろしく」


なんのこと?


「かしこまりました。では、板野様こちらへ」


わけがわからないまま、愛とは別室に通される。
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