ヤンデレくんとツンデレちゃん
愛は、自室のベッドで横たわっていた。
制服からゆったりした部屋着に着替えている。
ここが愛の部屋なんて説明を受けなければ、リビングだと思いそうな広さである。
「あんたはどうして、こうもいきなりなのよ!」
「あとで教えてもらおーっと」
「は?」
「梁ちゃんのサイズ。上から下まで全部」
「絶対にやめて」
そういえば、明らかに衣装作りに関係なさそうなところまで測られたっけ。
「黒目のサイズも。耳のサイズも。ぜーんぶ」
「あれあんたの私情か……!」
信じらんない。
「ほんとはね、ボクか自分で測りたかったんだけど」
「は?」
「さすがに裸になってなんて言えないしねぇ。ボク、ジェントルマンだから」
「……!!」
「測ってる途中で違うことしたくなるからねー」
「どこがジェントルマンだ、どこが」
「あれぇ。梁ちゃん、なに想像したの?」
「うるさいっ……」