ヤンデレくんとツンデレちゃん


――グイッと、ベッドに引きずり込まれる。


「ちょっ……」

「やっぱり測りたいなぁ。ボクも。梁ちゃんのサイズ」

「離せ、バカ」


押しつぶすように、愛の上に思い切り倒れ込んでしまった。


だけど愛はダメージなどくらっていない。

むしろ嬉しそうに微笑んでいる。


「いや、待てよ」

「なに」

「ボクのサイズ測ってよ」

「逆に……?」

「うん」

「やだよ」

「クラスの女の子たちに早速測らせてって言われたんだ。気がはやいよね、みんな」


衣装づくりの子たち、もう製作に取り掛かるのか。
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