ヤンデレくんとツンデレちゃん


そんなこと言われても、いくら毎日付きまとわれて好きとか言われても、結婚相手が決まってるならあたしとは遊びだって思うしかないよ。


「こんなに好きなのに」

「愛……?」

「愛しくて仕方ないのに。梁ちゃんしか見えないのに」

「な……めぐ……」

「梁ちゃんが悪いんだよ?」


――!


「んっ……、めぐ」

「黙って」

「……!?」


キスを、されてしまった。


「なんでこんなこと……」

「梁ちゃんがボクを煽るから」

「あたしが?」

「どれだけ愛してるか証明したくなった。なんなら朝まで可愛がってあげようか?」

「!」


再び唇が、落ちてくる。


「やだ!」


それを、あたしはかわした。
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