ヤンデレくんとツンデレちゃん
「そうとわかったらボクも気合いいれなきゃ!」


それ以上入れてどーすんのよ。

むしろ減らせ。


「梁ちゃんと劇中でも恋人♪ 3次元でも恋人♪」

「は?」

「今日をボクと梁ちゃんの恋人記念日にする? それとも気持ちは通じ合っていたからもっと前かな? 運命の赤い糸で繋がっていたと考えると、梁ちゃんが生まれた日?」

「さかのぼりすぎだろうが」


てか。

あたし、コイツと恋人になったの?


ほんとに?

ほんとのほんとに……!?


「今日はキスまでにしてあげる」

「100回もしないよ」

「わかってる。そんなことしたら止まんないから」


そういうこと言ったあと、あたしの照れ顔を確認するように見てくるのが本当にいやだ。


こんなやつ相手に照れている自分がいやだ。


ドキドキして心臓爆発しそうなのがいやだ。


「……頑張って、みようかな」

「ほんと? キス3000回?」

「増やすな。増やしすぎにも程があるだろ!」

「それじゃあなにを?」

「……ジュリエットだよ」


すると、愛の顔がパアっと明るくなる。


「うん!! 頑張ろうね。梁ちゃん」


……子供か。


コイツと話してると、悩んでることがほんとにバカバカしく感じてくる。
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