ヤンデレくんとツンデレちゃん
――!!
頬を、ペロっと舐められる。
「あんたは犬か……!」
思わず頬を手で抑える。
「だって。つい」
ついじゃないよ。油断もすきもない。
「そろそろ離れろ!」
「もう一口」
「つまみ食いの止まらない子供か!!」
「へへ」
笑ってごまかすな。
「めぐむ……?」
――!?
部屋の入口から、声が聞こえてきた。
誰かいる……!!?
「来ないから迎えにきた……よ……」
部屋に入ってきたのは、美少年。
いや、美少女?
マッシュカットの、茶髪の子。
背はきっと、170あるかないか。
あれ……?
どこかで見たことあるような。
「なにやってんの、めぐむ」