ヤンデレくんとツンデレちゃん
「ボク、ちょっと梁ちゃんの残り香が漂うこのベッドを堪能しつつ、ひと眠りするから。みんな頑張ってね?」

「帰れ」


まったくもう。ほんと、喋ると残念極まりない。


「……梁ってさぁ。めぐむのどこがいいの」

「へ?」


知らないうちに名前で呼んでくれてる未兎。


「友達としては面白いけど彼氏としては微妙じゃない?」

「そんなことない……いや、あるのか……?」

「こら、未兎。梁ちゃんになんてこというの。おこだよ? ところであつくない、この部屋。エアコンは?」

「ないよ」

「ファッ!?」


奇声をあげ、よくわからないポーズをとる。


「アレのこと男として見れるの凄いね、梁」


自分でもそう思う。
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