ヤンデレくんとツンデレちゃん


可愛い子に可愛いって言われてしまった。


「僕の味、知りたくない?」

「は……」

「ほんとはどんな身体してるか、見せてあげようか」


(えぇっ……!?)


「冗談やめてよ、もう」

「はは。面白い」

「からかわないで!」

「そんな反応されると余計からかいたくなる」

「……未兎ってイジワルだよね。顔に似合わず」

「なんとでも」


まあ、楽しそうにしてくれているのは、あたしとしても嬉しいんだけどさ……。


「って、いつまで握ってるの!」


重ねられた手を離す。


「なんか、喉かわいたね。ジュース持ってくる」


返事を聞かずに部屋を飛び出した。

< 183 / 296 >

この作品をシェア

pagetop