ヤンデレくんとツンデレちゃん
可愛い子に可愛いって言われてしまった。
「僕の味、知りたくない?」
「は……」
「ほんとはどんな身体してるか、見せてあげようか」
(えぇっ……!?)
「冗談やめてよ、もう」
「はは。面白い」
「からかわないで!」
「そんな反応されると余計からかいたくなる」
「……未兎ってイジワルだよね。顔に似合わず」
「なんとでも」
まあ、楽しそうにしてくれているのは、あたしとしても嬉しいんだけどさ……。
「って、いつまで握ってるの!」
重ねられた手を離す。
「なんか、喉かわいたね。ジュース持ってくる」
返事を聞かずに部屋を飛び出した。