ヤンデレくんとツンデレちゃん

未兎を見下ろす愛の顔は、まるで血が通っていないように白い。


静かに話しているのに高圧的な声。


ゾッとするほどに鋭い目つき。


「許さないよ。梁ちゃんに手出したら」

「……出さないよ、あんな子」

「好きになった?」

「はぁ? 冗談やめてよ」

「好きになるのは仕方ないよ。梁ちゃん可愛いから」

「だから別に好きになってなんか、」

「なにかしたら許さないから。たとえ未兎でも」
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