ヤンデレくんとツンデレちゃん


「窒息したボクを梁ちゃんが救ってくれるんだね? マウストゥーマウスで」

「人工呼吸から離れろ」


「……めぐむ、変わったね」


ぽつりと未兎がなにかいう。


「どうしたの、未兎」

「別に。ただ、僕の知る愛はそんなんじゃなかった」

「……?」

「めんどくさい彼氏作ったね、梁も」


「未兎!」


愛が声をあげる。

ビックリした。なに大きな声だしてんの。


「……なに?」

「カレシって? 言った?」

「言ったけど」

「もっかい言って!! ううん、何度でも!!」

「言わないよバーカ」
< 190 / 296 >

この作品をシェア

pagetop