ヤンデレくんとツンデレちゃん


そういって手をつかむと、甲にキスをしてくる。


「っ、気がはやすぎ。まだリハ始まってないのに」


そもそもに、こんなシーンないし。


「演技なんかじゃないよ」

「!」


誰もいない控室で、


「ちょっと……」


今度は顎を持ち上げられる。


「舞台上でさせてくれないなら今させて」

「……バカ」


こっそりあたしたちがキスをしたのは、みんなには内緒だ。



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