ヤンデレくんとツンデレちゃん
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「ああ、梁ちゃん……どうして梁ちゃんは、梁ちゃんなの? 恥をお捨てになって、今夜ボクのモノになって。永遠にボクを愛すとお誓いになって下さいまし」
「あたしの台詞とらないでよ。そして気持ち悪く改変するな」
舞台のあと、あたしは愛と校内をまわることになったのだが。
「なんで着替えないの」
「もうちょっとロミジュリごっこ堪能したいなと思って」
「目立って仕方ないよ」
歩くたびに振り返られる。
ド派手な衣装を着ているせいだ。
「見せつけたいんだ。こんなに可愛い女の子が、ボクのだってね」
「……ガキ」
見られたくないのか見られたいのかどっちなの。
「楽しかったね」
「……うん」
「出てよかったでしょ?」
「そう……だね」
まだ舞台にいた余韻に浸ってる。