ヤンデレくんとツンデレちゃん
「戻るもなにも。元気ですぎてやばいや」
あんたが言うとやらしい。
「どうぞごゆっくり」
「ちょ、」
そっと千穂が部屋から出ていく。
扉の前にいた未兎も、
「あんなに屍みたいだったのに。梁はあっという間に完全復活させちゃうんだもんねぇ」
肩をすくめ部屋から離れていく。
パタンと扉が閉められた。
「梁ちゃん」
「愛……」
「すごく素敵だよ。可愛い。その髪型も、メイクも」
「ありがと」
「やっぱり白にしてよかった。白地と、赤い金魚がとっても似合ってる」
ほんとに愛が用意してくれたんだ。
愛が、選んでくれたんだ。あたしのために。
「……愛もカッコイイよ」
「そう?」
「うん。……すごく」
「キスしたいくらい?」
「は……? ん、」