ヤンデレくんとツンデレちゃん


「晴れてよかったねー、梁ちゃん」

「え?……ああ、うん」


愛は車を降りてからまた手を繋いできた。

右手から愛のぬくもりが伝わってきて、ドキドキする。


見れば見るほど男前。

浴衣効果なのか……色気がすごいよ?


本当に高校一年生なのかなと疑問を抱くレベルに。


「食べたいものある?」

「んー……」


そういえば、最近食欲なくてあんまり食べてなかったんだよね。


「やりたいことは? くじ引きあるよ」

「そういうのの景品、子供向けでしょ?」

「猫耳カチューシャないかなぁ」

「あったら景品選んだ人のセンス疑うわ」

「鈴つきの首輪ないかなぁー」

「あるわけ……」

「あるよ! ほら」

「はぁ!?」

「首輪じゃないけど。腕輪が」


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