ヤンデレくんとツンデレちゃん
はぁ、と1枚の紙を眺めながら深く息を吐く。
「どうしたの梁ちゃん。元気ないね」
こんな絶望してる真っ最中にも隣の席から話しかけてくるアイツ。
今朝担任から返された、中間テストの結果を見ながらため息をついてる時点で察してくれ。
「わかった。梁ちゃん……」
「言わなくていいよ」
「ボクの愛が足りないんだね?」
「どうしてそうなる」
「自分が不甲斐ないよ。愛しいキミにため息なんてつかせるなんて」
「あんたはため息つかせるようなことしかしてないよね」
「……辛いなぁ」
切なげな顔をするアイツ。
え、ここでへこむの?
これまで散々突き放してきたけどこのタイミング!?
「梁ちゃんの吐息、ボクだけが吸えたらなぁ」
「は?」
「他のやつに吸われたくないな。梁ちゃんの吐息。キミのこと隔離したい」
「あたしは新種のウイルスか」
へこんでるんじゃなくて、ただの気持ち悪い人だった。
「ボクの中にだけ巡って欲しい。
キミの吐いた……CO2」
「あんたから酸素抜ききってやろうか」
「どうしたの梁ちゃん。元気ないね」
こんな絶望してる真っ最中にも隣の席から話しかけてくるアイツ。
今朝担任から返された、中間テストの結果を見ながらため息をついてる時点で察してくれ。
「わかった。梁ちゃん……」
「言わなくていいよ」
「ボクの愛が足りないんだね?」
「どうしてそうなる」
「自分が不甲斐ないよ。愛しいキミにため息なんてつかせるなんて」
「あんたはため息つかせるようなことしかしてないよね」
「……辛いなぁ」
切なげな顔をするアイツ。
え、ここでへこむの?
これまで散々突き放してきたけどこのタイミング!?
「梁ちゃんの吐息、ボクだけが吸えたらなぁ」
「は?」
「他のやつに吸われたくないな。梁ちゃんの吐息。キミのこと隔離したい」
「あたしは新種のウイルスか」
へこんでるんじゃなくて、ただの気持ち悪い人だった。
「ボクの中にだけ巡って欲しい。
キミの吐いた……CO2」
「あんたから酸素抜ききってやろうか」