病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
学校からの帰り、曇りだったから、今のうちに帰ろうって思ってバスに乗ったけど、バス停についたときに、雨が降り出した。
バス停から家は歩いて7分くらい?近いし大丈夫かなって思いながら急ぎ足で帰ったけど、家に着く直前に本降りになってしまった。濡れちゃったのは1分くらいだったけど、玄関に入ったときには髪の毛や制服のブラウスは水が滴るくらいびっしょりだった。

まだ、誰も帰ってなくて、とりあえずシャワーしようとお風呂にいって、シャワーして着替えた。
着替えてリビングに行ったら、パパが丁度帰ってきた。
「由美ちゃん、おかえり。雨に濡れなかった?」
「ただいま。丁度バス停で降りだして、急いで帰ったんだけど、すぐそこで雨が激しくなっちゃって濡れちゃったから、すぐシャワーしました。」
「そうか、寒くないか?」
「はい、大丈夫。」

ママがまだ帰ってなかったから、夕ご飯どうしようかなって思いながら、冷蔵庫見てメニューを考えた。
生姜焼きと味噌汁にしようと思って、ご飯を炊飯器にセットして、料理を始めたら、ママが帰ってきた。
ママと一緒に台所にたっていたら、パパが「由美ちゃんはよくできた子だね。食事の用意でもなんでも家事もできるし。そんなに頑張らなくていいんだよ。俺も祐希も男所帯だったから、それなりに家事も料理もできるからね。」って言ってくれた。

3人でご飯食べて、部屋で勉強してた。
宿題がなかなか終わらなくて、はかどらないなぁって思いながら、2階に行って、お茶を入れて飲んでたら、お兄ちゃんが帰ってきた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「どうしたの?由美ちゃん、なんか元気ないね。」
「ううん。そうかな?まだ宿題が終わらなくってちょっと疲れちゃった。」
「そんなに宿題多いの?」
「いつもと同じくらいだけど、なんか頭が働かないっていうか、難しいのかな?」
「そうなんだ。見てあげようっか?大学2年の頃は家庭教師のバイトしてたんだよ。今は授業とか実習とか忙しいからやってないけど」
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