病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
原田家から路地を挟んで向かい側にママの薬局があった。家は3階建てで、1階がクリニックになっていて、玄関は外階段を上がって2階にあった。
1階のクリニックからも家には入れるらしい。

リビングにはソファーがあって、座っていたら、お茶とお菓子を出してくれた。
「女子高生がどんなお菓子が好きかわからなくてね。ごめんね。好きなのないかもしれない。」って言われた。
見ると、クッキーやマドレーヌやチョコレート、ポテトチップスと悩んだあとが感じられた。

お茶を飲んでいたら、改めて、ママと結婚したいこと、結婚したらこの家に引っ越して来てほしいって言われちゃった。
私は反対する気はないから、「パパとお兄さんができるのは嬉しいです」って話した。

パパから、「由美ちゃんのお部屋を作ろうと思っているんだけど、しばらく荷物置き場にしていたから、リフォームしようと思っているんだよ。壁紙とかカーテンとか新しくするんだけど、好きなの選んで」って言って、カタログを渡された。
リビングとかパパとママの部屋になる部屋とかもリフォームするんだって聞いた。
カタログ見てたら、お兄さんに「先に予定の部屋みる?イメージわかないでしょ?」って言われてうなづいたら、部屋に連れていってくれた。
3階に3つ部屋があって、1つがパパとママの部屋、1つがお兄さんの部屋、それと私の部屋になるらしい。
8畳くらいの部屋でクローゼットが1つ備え付けられてた。何も置いてない部屋だったけど、窓から外をみたら、ママの薬局が見えた。
お兄さんに参考にする?ってお兄さんの部屋も見せてもらった。お兄さんの部屋は一足先にリフォームしたらしい。
壁は白だけど、字模様でストライプになってて、カーテンは白と黒だけどランダムなストライプ。全体にモノトーンで統一された感じでシンプルだけどかっこいい部屋だった。

カタログ見てもすぐにきめられないから、結局、カタログは借りて帰ることになった。

帰りは、車で送ってもらって帰ってきた。
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