病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん

「じゃ、由美ちゃん、うつ伏せになってごらん。」
「えっ？」
「注射ね、お尻に打つからね。腕に打つより痛くないよ」
嫌すぎて、言うこと聞けずに、涙が出てきた。
「由美、もう、泣いてないで、言うこと聞きなさい」ってママに言われて、ママに身体を動かされた。
「いや。怖い」どんどん涙が出てきてしまった。
「由美ちゃん、注射が怖いの？それともお尻に打つのが嫌なの？」
「どっちも・・・泣」
「吐き気があるのに、飲み薬は飲めないでしょ？注射、腕に打つんだったら頑張れる？お尻じゃなくて腕に打ってもいいよ？」ってパパ
パパと色々話しをして、腕に打ってもらうことに決めた。
パパからは「やっと涙が止まったのに、また泣かせちゃうなぁ。すぐ終わるけど、痛かったら泣いてもいいからね。」って言われて、左腕の肩の近くを消毒されて、チクってきた。
チクってしたあと、すぐにズキってきて、ジワっと薬が入ってくるのがわかった。すごく痛くって「痛いっ」涙が出てきた。
「はい、おしまい。少ししたら、吐き気がおさまってくるはずだから、お茶とかスポーツドリンクとか飲んで、食事はしなくてもいいけど、水分補給だけは頑張って」って言いながら、注射したところを揉まれた。揉まれるのも痛くって、「痛いから揉まないで」って言ったけど、しっかり揉んだ方が後から痛みが早く引くからって。。。