病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
近くの救急病院では、整形の先生が当直してないからって、紹介状をもらって、お兄ちゃんの通ってる大学の付属病院へ行くことになった。

病院についたら、すぐ、レントゲンとったり検査があって、左足が複雑骨折しているってことで、入院して検査したあと、手術になるって言われた。
「足は簡易的なもので固定していますが、明日の午前中に検査して、午後から整復手術になるので、今から絶食してもらうことになります。水分は明日の朝までは飲んでもいいからね。」先生から説明を受けたあと、病室へ案内された。

病室では病衣に着替えて、ベッドにいたら、先生が来た。
「眠れそうですか?痛みはどれくらいありますか?」
「ズキズキ痛いです。」
「痛み止め打っておこうか?」
「注射?」
「うん、そうだよ。最初の救急病院で飲んだ痛み止め、もう効果切れてきてるでしょ?注射怖い?」
「はい・・・」
「多分、骨折の痛みよりは、注射は痛くないと思うよ。由美ちゃんが怖くないようにそっとやるからね。頑張ってみて」

先生はパパとママに、薬のアレルギーとかもう一度確認して話ししてた。

看護士さんがトレイに入れた注射をもって入ってきた。
「由美ちゃん、身体を少し横に向けるよ」って看護士さんに動かされた。
「よし、じゃ、少しだけ頑張ってね。」ってズボンをずらされて、お尻の上の方を消毒された。
「チクってするけど、動かないでね〜」って聞こえたらすぐ、痛みが来た。
「いたっ」
「痛いかな?もう終わるよ〜。」
涙が出てきた。揉まれてる時も痛くって泣いてしまった。
「少ししたら痛みが引いてくると思うので、しっかり寝てください。もし、朝までにまた痛みが出て来たら、ナースコールしてね。」って言われた。
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