千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「……えっと、つまり先輩には付き合っていた人がいたけど先輩が告白したきっかけになったことをしたのは実は別の人で、彼女さんに『私はその子の代わりなの?』って聞かれた時に何も言えなくて、今空中分解しそうってことですか……うわぁ………」
隣で落ち込んでいる先輩は話している内に本当に泣き出して正直反応に困った。
「うわぁって感じだよね本当に!!!………確かに気になり始めたきっかけは、人違いだったみたいだから、もし俺が人を間違えてなかったらあの子に告白なんてしてなかったと思う。でも、気になったきっかけはそれだったかもしれないけど、好きになったのはその子自身の中身が好きなんだ。……でも、それはなんだか自分勝手かなって……ずっと後ろめたい気持ちを何も悪くないあの子が持つのも嫌だったから……」
「先輩は結局どうしたいんですか?」
「できるならもう一回付き合いたい!!…でも、傷つけたい訳じゃないし……俺、去年も割と大勢の前であの子に告白しちゃったから今年もってなると……」
「嫌だったらその人断りますって!!!その彼女さんが先輩に『代わりなの?』って聞いたのはきっと先輩のことが本当に好きだったから確認したかっただけです!!違うって言って欲しかっただけだと思います!!!!別に告白大会じゃなくてもいいから、彼女さんにはっきり自分の気持ち言わないとダメだと思います!!!」
先輩が泣くのをピタッと辞めて前を見る。
「そうだよね…俺、結局あの子のためとか言って自分の逃げ道を作りたかっただけなのかも。今日頑張って言ってみる!!!」
それと同時にアナウンスが流れる。
『お馴染みの非公式イベントが始まります。参加エントリーした〇〇〇さん、△△✖️さん、内田愛海さん、瀬尾冬馬さん、✖︎✖︎さんー
「アナウンス流れたね…それじゃあ行こっか、内田さん!!俺やっぱり告白大会出るよ!!」
お昼に先輩が私と愛海ちゃんを一括に紹介したせいで間違って覚えていたらしい。
「先輩、私は寺原綾乃です!」
先輩がギョッとした顔で私を凝視する。
「?……あの……?」
「え、本当に!?綾乃ちゃんなの!?うわっ、俺妹ちゃんにずっと相談してたのか!!…まあ、姉妹似るって言うもんね…。相談乗ってくれてありがとう!!頑張ってくる!!!!」
返事も待たないままドアの勢いよく閉まる音が聞こえる。
……妹ちゃん?
…姉妹よく似てる??
!!!!!!!!!!
先輩の彼女ってお姉ちゃんなの!?!?
隣で落ち込んでいる先輩は話している内に本当に泣き出して正直反応に困った。
「うわぁって感じだよね本当に!!!………確かに気になり始めたきっかけは、人違いだったみたいだから、もし俺が人を間違えてなかったらあの子に告白なんてしてなかったと思う。でも、気になったきっかけはそれだったかもしれないけど、好きになったのはその子自身の中身が好きなんだ。……でも、それはなんだか自分勝手かなって……ずっと後ろめたい気持ちを何も悪くないあの子が持つのも嫌だったから……」
「先輩は結局どうしたいんですか?」
「できるならもう一回付き合いたい!!…でも、傷つけたい訳じゃないし……俺、去年も割と大勢の前であの子に告白しちゃったから今年もってなると……」
「嫌だったらその人断りますって!!!その彼女さんが先輩に『代わりなの?』って聞いたのはきっと先輩のことが本当に好きだったから確認したかっただけです!!違うって言って欲しかっただけだと思います!!!!別に告白大会じゃなくてもいいから、彼女さんにはっきり自分の気持ち言わないとダメだと思います!!!」
先輩が泣くのをピタッと辞めて前を見る。
「そうだよね…俺、結局あの子のためとか言って自分の逃げ道を作りたかっただけなのかも。今日頑張って言ってみる!!!」
それと同時にアナウンスが流れる。
『お馴染みの非公式イベントが始まります。参加エントリーした〇〇〇さん、△△✖️さん、内田愛海さん、瀬尾冬馬さん、✖︎✖︎さんー
「アナウンス流れたね…それじゃあ行こっか、内田さん!!俺やっぱり告白大会出るよ!!」
お昼に先輩が私と愛海ちゃんを一括に紹介したせいで間違って覚えていたらしい。
「先輩、私は寺原綾乃です!」
先輩がギョッとした顔で私を凝視する。
「?……あの……?」
「え、本当に!?綾乃ちゃんなの!?うわっ、俺妹ちゃんにずっと相談してたのか!!…まあ、姉妹似るって言うもんね…。相談乗ってくれてありがとう!!頑張ってくる!!!!」
返事も待たないままドアの勢いよく閉まる音が聞こえる。
……妹ちゃん?
…姉妹よく似てる??
!!!!!!!!!!
先輩の彼女ってお姉ちゃんなの!?!?