千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「ありがとう。自慢のお姉ちゃんなんだ」





うんうん、と愛海ちゃんがうなづいてくれる。



「…輝くんのことも自慢の幼馴染だと思ってるの?」





「うん!もちろん!」





「そっか…あのね、綾乃ちゃん。
私がさっき綾乃ちゃんにきつく言っちゃったの、
八つ当たりなんだ」





「え?」




愛海ちゃんが正座で私の方に近づいてくる。


思わず私も正座になる。




それから、深呼吸みたいに愛海ちゃんが口を開いた。




「…実は私、輝くんのことが好きなの」



「えぇ!?」


愛海ちゃんが!?輝を!?
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