千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「ごめん輝!いきなり家に来て」




「いいよ別に。いつものことだろ」




輝が慣れた手つきでジュースとゲームを持って来る。



「今日は輝に話があって来たの」





「…話?何、結構真剣な感じ?」





頷くと、輝は真顔で隣に座った。





「いいよ、どした?」





「…今までちゃんとはっきり言えてなかったけど、
私本気で千秋先輩のこと好きなんだ」





「…うん。知ってる」





「それでね、やっぱりまだ私達が仲良くしてるといろんな人に誤解されるみたいで。
付き合ってるとは思われなくても片思いとか
…輝も、私と噂立つのは困るでしょ?
だから、もし私達のこと聞かれても
もっとちゃんと否定して欲しいの。
遊ぶ回数も、減らしたい」





「なんで?」




輝のいつもとは違う低い声にぎょっとする。



「なんでって…ごめん。自分勝手なのは分かってるんだけど」
 




輝が大げさに溜息をつく。
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