千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「…昨日のこと、覚えてる?」
お姉ちゃんが遠慮がちに聞く。
ってことはやっぱり昨日のことは夢じゃないんだ。
「公園でうずくまった所までは覚えてるんだけど…」
「千秋君が綾を家までおんぶしてくれたんだよ」
「え?」
千秋先輩が?
「『すごい熱だから早く寝かせろ!』って。
あんな焦った千秋君見たの、初めてかも」
「そうだったんだ…」
絶対重かったと思うし、公園までは結構遠いのに…
私だって気づいてくれたんだ。
それだけで、嬉しい。
「ごめんね」
「お姉ちゃん?」
「私が綾に余計なこと言ったから何かあったんでしょう?
綾が輝君の所に行ってから全然帰って来なかったから
輝君に連絡したら『俺があやを混乱させたからだ』
って半泣きになってるし…」
「お姉ちゃんのせいじゃないよ!輝のせいでもない!私が鈍感なせいで周りの人を傷つけてきたから…!」
言ってるうちに涙が出てくる。
止まらない。
「輝を傷つけた!…多分、これから愛海ちゃんだって傷つけちゃう…」
「綾…」
「ごめん、お姉ちゃん。しばらく1人になってもいい?」
「…下にいるから、しんどくなったらいつでも言うんだよ」
「ありがとう…」
お姉ちゃんが遠慮がちに聞く。
ってことはやっぱり昨日のことは夢じゃないんだ。
「公園でうずくまった所までは覚えてるんだけど…」
「千秋君が綾を家までおんぶしてくれたんだよ」
「え?」
千秋先輩が?
「『すごい熱だから早く寝かせろ!』って。
あんな焦った千秋君見たの、初めてかも」
「そうだったんだ…」
絶対重かったと思うし、公園までは結構遠いのに…
私だって気づいてくれたんだ。
それだけで、嬉しい。
「ごめんね」
「お姉ちゃん?」
「私が綾に余計なこと言ったから何かあったんでしょう?
綾が輝君の所に行ってから全然帰って来なかったから
輝君に連絡したら『俺があやを混乱させたからだ』
って半泣きになってるし…」
「お姉ちゃんのせいじゃないよ!輝のせいでもない!私が鈍感なせいで周りの人を傷つけてきたから…!」
言ってるうちに涙が出てくる。
止まらない。
「輝を傷つけた!…多分、これから愛海ちゃんだって傷つけちゃう…」
「綾…」
「ごめん、お姉ちゃん。しばらく1人になってもいい?」
「…下にいるから、しんどくなったらいつでも言うんだよ」
「ありがとう…」