千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「あっ、待って!まだ寝てるかもしれないから!」





「じゃあ帰った方がいいか?」





「待って、そっちはトイレ!!!」





…なんか下が騒がしい。

珍しくお姉ちゃんがカリカリしてる。



私、どれだけ寝たんだろう。
もう空が真っ暗だ。





「ちょっと千秋君!ドタドタ言い過ぎ!」




お姉ちゃんの声で目が冴える。



えっ千秋先輩!?





「悪い!」





「も〜…綾?入って大丈夫?
千秋君がお見舞いに来てくれたんだけど」





「うん、大丈夫だよ」





ガチャッとドアが開いて、視界が明るくなる。


「じゃあ千秋君、終わったら呼んでね」





「分かった」



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