千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「ここなら大丈夫かな?」
愛海ちゃんは別にいつもと変わりない感じだった。
「愛海ちゃ…「すっごく緊張したーー!!!!!」
笑顔で「見て、足めちゃめちゃ震えてる」
と自分の足を指差す愛海ちゃんに
どんな顔をすればいいのか分からなかった。
「びっくりしたでしょ?私もびっくり。
自分があんな気の強いこと言うなんて思ってなかった」
「確かにびっくりしたけど…」
「ごめんね、実はもう私輝くんに告白してたんだ!
でも返事保留にされてて。
綾乃ちゃんと気まずくなりたくなくてずっと黙ってた!でも、私もう綾乃ちゃんに嫉妬しない。輝くんが私のこと好きになってもらえるように頑張る!」
愛海ちゃんはこの前と全然違った。
もう、真っ直ぐ前しか見てない。
「…恋する女の子ってすごいな…」
「綾乃ちゃん今何か言った?
急ご!朝練ギリギリっぽい!」
「分かった!」