千秋先輩。その鈍感、本気ですか?

初試合

「綾乃ちゃ〜ん愛海ちゃ〜ん?」




朝練にギリギリ…アウトだった私達は七菜先輩にこっぴどく叱られた。





「ま、まあ七菜。落ち着け!朝練くらい
マネージャー1人でもそんなに支障無いはずだろ?
それに、ほら見ろ!3分しか遅刻してない!」




千秋先輩の必死のフォローも七菜先輩には全く通じてない。





「甘いんだよ千秋!!たかが3分されど3分!!!試合1週間前なんだからピリピリしてかないと!」





「ひっ!わ、悪い…」




フォローが無駄に終わる。
そそくさと先輩は逃げてしまった。





「すみません七菜先輩」





「次から気をつけます…」





「…もういいよ、2人とも。顔上げて?次は無いよ!」





「「すみませんでした」」


テーピングの準備、部室の電球の交換に取り掛かる。



七菜先輩の言う通り、試合1週間前だからかピリピリしてる。試合がテストと被ってるのも原因の1つ。



でも、千秋先輩だけはいつも通り笑顔で頑張ってる。
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