千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「お姉ちゃん…?」
恐る恐るお姉ちゃんの部屋に入る。
なんで電気つけてないの!?
暗い!!
「綾…」
電気をつけると、お姉ちゃんはベッドの上に体育館座りをしてた。
珍しく髪がボサボサだ。
「お姉ちゃん!?泣いてたの!?」
「綾〜」
お姉ちゃんが抱きついてくる。
こんな弱いお姉ちゃんを見たのは初めてだ。
「辛くなかった?」
え?
「好きな人に"賭けの道具になれ"って言われてるみたいで綾辛くないのかなって
…千秋君も輝君も勝手だよ!綾は別に恋愛だけがしたくてバスケ部に入ったんじゃないのに…」
なぜかお姉ちゃんが号泣してる。
多分だけど、お姉ちゃんも今日何かあったんだ。
今だけじゃなくて乾いた涙の跡がある。
「何言ってるのお姉ちゃん。私は大丈夫…」
言ってる内に涙が出てきた。
そっか。これだったんだ、さっき感じた気持ち。
私、悲しかったんだ。
千秋先輩が簡単に輝との勝負を引き受けたから。
「寺原は賭けの道具じゃないだろ!?」って言ってほしかったんだ。
気づいたらもう後の祭りで涙が止まらない。
本当に最近、涙もろい。
「綾が嫌なら辞めてもいいと思うよ。
2人とも説明すれば分かってくれるよ」
「ううん。でも、私決めたから…」
そうだ。悲しいだけじゃ何も進まない。
転んだって、前に進まないと、何も始まらないんだ。
恐る恐るお姉ちゃんの部屋に入る。
なんで電気つけてないの!?
暗い!!
「綾…」
電気をつけると、お姉ちゃんはベッドの上に体育館座りをしてた。
珍しく髪がボサボサだ。
「お姉ちゃん!?泣いてたの!?」
「綾〜」
お姉ちゃんが抱きついてくる。
こんな弱いお姉ちゃんを見たのは初めてだ。
「辛くなかった?」
え?
「好きな人に"賭けの道具になれ"って言われてるみたいで綾辛くないのかなって
…千秋君も輝君も勝手だよ!綾は別に恋愛だけがしたくてバスケ部に入ったんじゃないのに…」
なぜかお姉ちゃんが号泣してる。
多分だけど、お姉ちゃんも今日何かあったんだ。
今だけじゃなくて乾いた涙の跡がある。
「何言ってるのお姉ちゃん。私は大丈夫…」
言ってる内に涙が出てきた。
そっか。これだったんだ、さっき感じた気持ち。
私、悲しかったんだ。
千秋先輩が簡単に輝との勝負を引き受けたから。
「寺原は賭けの道具じゃないだろ!?」って言ってほしかったんだ。
気づいたらもう後の祭りで涙が止まらない。
本当に最近、涙もろい。
「綾が嫌なら辞めてもいいと思うよ。
2人とも説明すれば分かってくれるよ」
「ううん。でも、私決めたから…」
そうだ。悲しいだけじゃ何も進まない。
転んだって、前に進まないと、何も始まらないんだ。