キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

-完結-


「……だけど、信じられないです。また、会えるなんて……」

バーカウンターで、お酒を口にしながら話すと、

「うん…?」

彼が顔を傾けて、

「……二度会えたんだ。なら三度目の偶然も、必ずあるはずだろう?」

と、笑った。

「……三度目の偶然?」

「ああ、だが一度ならず二度の偶然が重なって、そうして三度目が訪れたのなら、」

言葉を切って、私に目を向けて、

「それは、偶然ではなくて、必然だ」

と、話した。

「……偶然じゃない、必然……」

彼の言葉が、その笑顔とともに胸にきゅんと刺さる。

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