キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「 本当に、信じてもいいんですか……」
半信半疑のままで呟く。
「ああ、本当にだ。君と会えたのは、必然だから」
彼のまっすぐな言葉が、私の不安を取り去っていく。
火照る頬にグラスからお酒をごくりと飲んで、
「……嬉しいです」
口にすると、
「嬉しいよ、俺も」
微笑んで、応えてくれた。
カウンターに乗せていた手が握られて、市原さんには触られるのも嫌だったのが嘘みたいに、握られた手が熱をもっていく……。