キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「あっ…」

彼の胸の中で、ドキドキと自分の胸も高鳴っていく。

「とっさに嘘をついたのは、君を巻き込みたくなかったからだ…。ストーカーのことを話して、君を無理に恐がらせたくもなくてな…」

喋る彼の声が、吐息とともに耳をくすぐる。

「……そのストーカーの女性は、もう大丈夫なんですか?」

尋ねると、

「ああ、もう諦めたみたいだ」

答えて、

「だから、心配しなくていい」

と、やさしげに髪を撫でた。


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