キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「……だけど普通に考えて、 私なんかが、あなたみたいな人にそこまで思われるような……」
言いかける唇に、指で触れて、
「……恋に落ちるのに、正論なんてないだろう?」
その先を遮って、
「君しか見えてなかった。本当に」
極上とも言える表情で微笑んだ……。
「それに、最初に呼び止めた後、カフェに入って確信したんだ……やっぱり、可愛いなと」
その笑い顔ににわかに赤みが混じるのに、
「……信じられない」
自分まで赤面しそうになる。
「……信じてほしいと、言ったはずだ」
彼の言葉が、声が、胸を焦がすように熱く響く。