キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「……だけど普通に考えて、 私なんかが、あなたみたいな人にそこまで思われるような……」

言いかける唇に、指で触れて、

「……恋に落ちるのに、正論なんてないだろう?」

その先を遮って、

「君しか見えてなかった。本当に」

極上とも言える表情で微笑んだ……。

「それに、最初に呼び止めた後、カフェに入って確信したんだ……やっぱり、可愛いなと」

その笑い顔ににわかに赤みが混じるのに、

「……信じられない」

自分まで赤面しそうになる。

「……信じてほしいと、言ったはずだ」

彼の言葉が、声が、胸を焦がすように熱く響く。


< 116 / 157 >

この作品をシェア

pagetop