キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「ありがとう……」
心からの言葉が、口をつく。
「…うん? 何がだ…?」
不思議そうな顔をする彼に、
「……ずっと、あなたを疑うような気持ちがあったから……」
素直な思いを告げて、
「……だけど、それは全然違っていたってわかったから、だからありがとうって……」
その瞳を見つめた。
「……信じてくれたのか、ようやく…」
ふっ…と、彼が笑いともつかない息を漏らす。
「…はい…ごめんなさい……」
「謝らなくてもいい……君に、不信感を抱かせたのは、他ならぬ俺自身だからな」
言うと、
「……君を信じさせてやると、言っただろ」
私の目を、その強い眼差しで見返した。