キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「え、え…都築って…えっ? もしかして、あのTUZUKIグループの?」

差し出された彼の手と握手をしつつ、あかりが信じられないという表情で私を見やる。

「うん…」

少し照れながら頷くと、握手から手を離した彼が、その手で私の手をしっかりと握った。

「……嘘! って、手繋ぐまでの仲なの〜? 嘘でしょーだって、本当に都築の御曹司と……?」

「うん、本当に……」

握られている彼の手を、自分からも握り返す。

「……本当に本当に、本当にホントなの? 」

「あかり、本当にばっかり言いすぎ」

笑って言うと、

「……本当にだよ。彼女は、俺の恋人だ」

彼が、横で同じようにも笑って口にした。


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