キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「は…恥ずかしいですから……」
頬が赤くなってうつむくのに、
「…くくっ」
と、いたずらっぽくも微笑んで、
「……そういう顔を見せられると、もっとしたくなる」
手の平で頬を正面に引き寄せるようにもして、
「君と、ずっと、」
その唇を近づけると、
「……キスしていたい」
口づけたーー。
あふれる街の喧騒の中で、まるでふたりきりでもいるような、
最初のキスを思い起こさせる場面に、あの瞬間から全ては始まっていたんだと、
そう感じながら、彼のやさしいキスにそっと身を委ねた……。
終わり