キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「だけど、クルージングってどんな服装で行けばいいんですか?……水着でとか?」

何を着ればいいのか想像もつかなくて、そう口にすると、

「…水着?」

と、不思議そうな顔をされた。

それから、「いや、水着は着なくていい」と笑って、

「クルーザーには、俺と君の二人だけだから、好きな服で来ればいい」

と、言われた。

「えっ? 二人って、都築さんが動かすんで……?」

「ああ、船舶の免許は持ってる。誰もいない方が、デートも満喫できるしな」

爽やかな笑顔で話した。

その青空に映える笑みを見つめながら、

(二人っきりで、誰もいない海の上とか、緊張どころじゃないかも……)

と、まだ船に乗ってもいないのに、ドキドキと胸が高鳴ってくるのを感じていた。


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