キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
ーー都築さんが現れて、
「入ってたのか? ジャグジー」
言いながら、隣に腰かける。
「足だけですけど」
「俺も入るか」
デニムを少しだけたくし上げ、足先を伸ばした。
「…船の方は、いいんですか?」
「ああ、自動操舵にしたからな。今日は波も穏やかだし、このままでも大丈夫だろ」
何気ない仕草で肩が抱かれて、
「……キスがしたい」
頬に口づける。
「…もう、してるのに……」
「…違う。君の、その唇に…」
長くしなやかな指で、唇に触れる。