キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「……しないではいられなかった……」
息をついて、
「……俺は、何をしているんだと思いながら、君を離すことができなくて……」
わずかに照れたように、目を伏せた。
「……だから、後でつい嘘を言ったのもあって……」
「後でって、カフェで…?」
「ああ…ストーカーのことを話せなかったのもあるが、自分の気持ちを隠しておきたかったんだ……。……いきなりキスがしたかったなど、そんな思いを……」
心なしかわずかに染まっても見える彼の頬を見つめながら、
「……そんなに、好きでいてくれたんですよね…」
呟いて、
「……びっくりはしたけど、なぜだか嫌じゃなかったから……」
仄かな熱を感じるその頬に、冷えた手をあてた。