キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「この服、どうして……」

「きっと合うだろうと思って、買っておいた」

「……こんなの、でも、」

ドレスの胸元に手をやると、前にもらったネックレスが触った。

「…それ、してきてくれたのか。やっぱり、このドレスにそのネックレスは合うな」

プレゼントされたネックレスは、金の凝った三日月のディティールに、星のように石が嵌め込まれたデザインで、

胸の開いた淡いイエローのドレスに、確かに合って見えた。

「…合うけど、だけど……」

また、こんな物をとも思うと、素直に喜べなくもなる。


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