キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「…ごめんなさい。……だって、さっきからキスばっかり……」

少し照れくさくもなって口にすると、

「……キスばっかり、したいんだよ」

グラスがどかされて、有無を言わさずに唇が重ね合わされる。

「それとも……」

彼がつと目を上げて、私を見て、

「……キスの、その先を…」

「…もう」

言葉の途中で、遮って、

「今日の都築さんは、いろいろと…その、甘すぎます……」

言うと、

「誰も見ていないんだから、甘くてもいいだろ」

笑って、

「だから、もっと、」

「したい、キスが……」

口づけの合間の息遣いに、言葉が紛れていく。


陽が落ちていく夕映えの景色の中、心地のいいさざ波に揺られながら、

いつまでも飽くことなく彼と、二人だけのキスを交わし合った……。





and more…





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