キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「あ、の………もっと、って……」
絡む視線をはずすこともできなくて、言葉に詰まる。
「……もっと、君と一緒にいたかった」
囁かれる甘いセリフと、近づいてくる唇に、
抗えないまま、唇が重ね合わされる。
「……また、会ってくれるか?」
唇を離して言うのに、無言でこくりと頷く。
「約束だ……」
初めて会った時と同じセリフが、くり返される。
「…はい」
応えると、つかまれた腕がスルリと抜けて、
熱く火照ったままのその手でドアを開けた。
「また……」
車から降りると、
「ああ、じゃあな…」
と軽く片手を振って、ハンドルを握ると、車で走り去った……。