キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
第2章 苦くて甘いキス

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ーー都築さんと会わないようになって、ひと月が過ぎた。

初めて一緒に出かけてみて、どうしても拭えない格差を感じたこともあって、やはり自分から連絡などはしにくくて、

もともとが向こうからの連絡を待つだけだったし、何もなければ疎遠になっても仕方がない気がした。

……それに、あの初デートの時にかかってきた電話番号も登録をしないまま、既に履歴の底に埋もれてしまっていた。

彼との唯一の繋がりでもある名刺には、プライベートな連絡先などは記されてなくて、

それが、よけいに近づき難いオーラを放っているようにも感じられた。

あんな素敵な人と、ほんの少しでもデートできただけでも夢みたいだったんだもの……。

そう思って、彼とのことは忘れかけようともしていた。


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